「誓いのキスを」

牧師さまも笑っている。

なんだかもう、この空間は優しくて嬉しくて、楽しい。

それはこれからの律さんと私の毎日を表しているようで。

光に満ちた、穏やかで緩やかなシアワセ。

腰を少し落としたら、律さんがそっと私のベールを持ち上げた。

いちど目を合わせた。

律さんの目の色は、優しい。

この優しさが一生私を包んでくれる。

私も微笑み返して、そっと目を閉じた。

脳裏に浮かぶのは、今までの律さんとの想い出たち。