「でも律さん、知ってました?律さんと私の名前。『律と詩』って、」

『旋律と詩声』

思わず、揃った律さんと私の声。

それが、嬉しくて。
 
ふふふ。
 
ふたりで含み笑い。

「あなたとオレの名前ははじめからペアになっていたんです。もう、ペアリングも誓いも要らないほど、に」

強く強く引きつけあって、2度と離れないように強く。

「出逢えて良かった、ほんとうに」

ね?

律さんの優しい声が響くふたりだけのこの部屋は、優しさとシアワセに満ちている。

明日が楽しみだ。

あなたと同じ名字になれる、明日が。