白い紙の真ん中に、

『桜井 律』

その横に、

『桜井 詩』

ご丁寧に、その真ん中には相合い傘。

今更ながら、恥ずかしくて、恥ずかしすぎて。

「…なんか、明日からは『桜井 詩』になるんだ、っ、て、嬉しくて」

そんな私の言葉に。

「『嬉しくて』って、来るとこが、あなたらしいですねぇ」

それこそ、嬉しそうに微笑む律さんが、嬉しい。