No rain,No rainbow

バスルームに入ったら、バスタブにはすでに、お湯が張られている。

律さんがいれておいてくれたんだな。

相変わらず、優しい、恋人。

頭から熱いシャワーを浴びる。

もう、律さんには翻弄されっぱなし、だ。

言葉遊びみたいな、会話のキャッチボールも、からかいを帯びた言葉も。

律さんと交わす会話は、愛情に溢れている。

ぽんぽんと繰り出される単語や言葉。

それは、こそばゆくもあたたかい。

年齢差も、今までのお互いの経験も。

言葉を交わすたびに、埋まってゆく。

それは、私には、はじめてのことで。

律さんに、出逢えたからこそ、広がる世界。

そうしてそれは、これからも続いてゆく。

永遠、に。