No rain,No rainbow

見つめ合う。

ただただ。

言葉はいらない、この優しい空間。

それにただ。身を預ける。

こんなに穏やかで嘘がなくて、真実だけしかない空間は、今、この世界中にここにしかない。

そのことに気がつけたことこそが、尊いくて透明なのだと思う。

シアワセすぎて、何かを疑う瞬間さえなくて。

「…こんなに優しい空間は、初めて、です」

そんな、私の唐突な言葉に。

「そんなの、オレもに決まっているでしょう?」

当然のように重ねられた言葉にただ、酔う。