昨日、私が働くドラッグストアに、仕事終わりに迎えに来てくれた律さんと、いっしょに選んだ小瓶。

たくさんの色の中から、白いドレスにも映える色を狭い通路にふたりでしゃがみこんで、探す。

「このピンクは?」

「んー、ちょっと濃い、かなぁ?」

「こっちの白だと…ドレスに紛れちゃうかなぁ?」 

「思い切って、淡い青とか…」

「すごく綺麗だけど、青かぁ…」

話しながら、次々に私の爪に合わせてゆく。

時々触れる、指先と指先。

このぬくい空間に、ずっとずっと浸っていたい。