「……!、……、」

感嘆符が目の前に現れたような、衝撃。

律さんの髪の毛から流れた雫を拭い取った、私の人差し指と中指。

雫ごと、指の第一関節まで口に含んだ律さん。

ぬくい舌の先が丁寧に爪先を舐める。

ちゅ。音をさせて、口から指先を抜いた律さん。

あなたの優しさを、まるごと味わいたくて。

妖艶に笑う唇はだから、

「……ズルい…」