「はじめまして!律の親友のたちばなしんと言います!」

いやー、ほんとうに嬉しいです!律の結婚指輪を作れる日がくるなんてー!

こいつ、もうずーっと一匹狼みたいな荒んだ目をしてて、『もう誰も寄せつけねぇ』『近寄ってくんな』みたいな感じで。

だから、彼女が出来てしかも結婚するなんて!

いやーめでたい!これ以上にめでたいことはないですよ!!

いやー!ほんとに実在したんだ!

半信半疑だったんですよー!

はははははー!!

「…ちょ!お前とりあえず、黙れ!うるせーよ」

お店の前の歩道で、押し問答する大の大人がふたり…