「オレのこと、考えていたんでしょう?」

当然のことのように問われた質問が、くすぐったい。

「ばれちゃいました?」

苦笑しながら見上げた律さんの顔が、愛おしい。

「たった5時間会えてないだけなのに、こんなに会いたいなんて」

素直な気持がこぼれてゆく。

私を見下ろす、優しい瞳。

決して、私を離さない瞳。

「だって、オレも、だから」

朝から、あなたのことばかり、考えてました。

一心同体、だもんね?

いたずらっぽく笑うその笑顔に捕らえられるシアワセは、何にも代え難い。