「…とても、大事で大切な日になるんですよ?あなたと、オレの。一生、大切な記念日に」

見つめた律さんは、

そんなことは絶対に、有り得ない。

と、ちいさくつぶやいた。

「どうして、ですか?」

囁くように、聞いた私に。

「だって、その日、は、」

短く区切られた言葉が、律さんの動揺を表しているようで。

律さん、大丈夫、です。

いたたまれなくなって、律さんを安心させたくてただ、

大丈夫です。

繰り返した。