No rain,No rainbow

「とにかく、こちらで打ち合わせを」

個室に連れて行ってくれた、お姉さん。

「今、お飲み物をお持ちしますね」

にこやかに、部屋を出ていく。

「…どうします…?」

お姉さんの強引さに毒気を抜かれた様子の律さんが、可愛らしい。

「…でも、律さんと私の思い出の場所だし。素敵なところだし、いいと、思います」

その横顔に、穏やかに語りかけた。

「…あなたは、ちいさなことでも楽しめて、オレとの時間を大切にしてくれるんですね」

横顔を、私に向けてくれた律さん。

「律さんといられれば、毎日がシアワセ、なんです」

つぶやくように、囁いた