No rain,No rainbow

優しく肩をゆすられて、

「着きましたよ」

律さんの声に目を開けた。

目の前には、ブライダルフェアで律さんの撮影についていった、店舗。

助手席側のドアまで回ってきてくれた律さんは、

「行きましょうか。花嫁さん」

おどけながら、私の手を取った。

その手にいざなわれながら歩く、シアワセ。

この手さえあれば、生きて行けるという確信は、私にあたたかさと、やすらぎを連れてきてくれる。