No rain,No rainbow

車の停まっている場所と、車種と色とナンバーを教えてくれて、車のカギをキーチェーンから外して渡してくれて。

じゃあ。って、そのままスタスタ行ってしまって。

信用してくれてるんだか、どうでもいいのか。

なんて、苦笑する律さんは、楽しそう。

きっと藤城さんは、

「信用してるからに、決まってます。ってか、友だちですよね?」

なんて、真顔で言いそうで。

そんなふたりが、なんだか羨ましくもある。

言われてみれば、車内には藤城さんの香水のにおいがしているし、なにより…

「この車、The藤城さん。って感じですよね」

「そうそう。藤城さん以外に考えられないです」

律さんと顔を見合わせて笑った。