No rain,No rainbow

「…あーっ!もうっ!!あなたは自分の可愛さに気がついていないんだって!!ここまで来たら、犯罪ですよ!犯罪!!」

その、下からオレを眺めるの、夜だけにして。

冗談とも、本気とも取れる律さんの言葉。

「…だって今、キスしたくなっちゃったから…」

ぽろっと口をついた、私の本心。

「…もう…ほんっとうに…勘弁して…」

隣で頭を抱える、律さん。

押し倒したくなる、でしょう?

今夜、覚えていて…?

つぶやいて、くちびるに触れるだけのキスをしてくれた。