No rain,No rainbow

「…相変わらず、そんなことをぬけぬけと、そもそも、あなたが止まらなくさせたんでしょう?」

あなたのせい、です。

頬杖をつきながら、私を見つめる律さん。

その目は、私がどう返答するのか、試している。

少し意地悪な表情も、愛おしい。

…あぁ…駄目だ…

好きで好きで、好きすぎる…

隣で私を見つめ続けている律さんに、伸び上がってキスをした。

それはもう、無意識で。

いろんな感情を起こさせてくれる、律さん。

今まで知り得なかった感情は、確実に私をシアワセに優しくさせる。

持て余していた、ギスギスしていたこころはもう、ない。