No rain,No rainbow

「…そのまま…やめないで…律さん、お願い…」

悲痛な私の叫び。

「…そんな声で、鳴かないで…もっと、鳴かせたくなるから…」

首を横に振ってイヤイヤをする私の懇願に、かすれた声で返した律さん。

その声音さえ嬉しくて。

「…もっと…もっと、して…ください…」

度重なる、私の懇願。

そんな風に言われなくても、やめられるわけ、ないでしょう…

耳元で囁かれる。

上がる心拍数も、体温も。

止まらない甘い声も、吐息も。

ぜんぶぜんぶ。

ふたりがひとつになった、証。