No rain,No rainbow

重なる吐息や、交差する視線。

お互いのこころの奥まで晒し合う。

そのこころの奥まで手を差し入れて、優しく撫でる。

痛かったことや、気にしていたことや、見ないふりをして蓋をしていたことも。

その優しさに、すっかり癒やされる。

深い息を吐きながら、ゆっくり目を閉じたら、律さんのキスが落ちてきた。

…やだ…、キスが…気持ちいい…

もちろん、キスだけじゃなく、律さんに触れて、触れられている場所すべてが気持ちいい…