No rain,No rainbow

「もー!消してください!」

カメラを取ろうと、伸ばした私の両手首を掴んだ律さん。

そのまま、優しく私をソファーに倒した。

律さんのくちびるが、私のくちびるに触れる直前まで、顔を近づける。

「…キス、します?何回も」

律さんの息がくちびるに触れる。

逆らえるはずなんてない、質問。

我慢できずに、自分からくちびるを寄せた。

痛いほど優しいくちづけは、律さんから。

「…んっ…!」

声が漏れるほどの、気持ちよさに頭がぼーっとする。

「大丈夫…?」

律さんの優しい声が、体の中を通ってゆく。