No rain,No rainbow

「あ、ちょっと待ってて」

言いながら立ち上がった律さんは、いつも首から下げているカメラを持ってきた。

「ほら」

スクロールされた画面には…

「…うっ、わ!!ひっどっ!!消したって言ったのに!!」

いちごサンドにかぶりつく、私の姿。

スクロールされる画面には、延々といちごサンドと私の姿…

「律さん…ウソ、つきましたね?」

ジト目でにらんだ私に。

「こんなにキレイなひとの姿、消すわけないでしょう?」

にっこり笑う姿は、やっぱりキレイ、だ。