エレベーターを待っている間、当たり前のように繋がれた、右手。
相変わらずの、ぬくい温度。
「あなたは、やっぱり名前で呼ばれたいですか?」
エレベーターの回数表示を見ながら、律さんが私に問いかけた。
「…い、や、べつに…、私、律さんに「あなた」って呼ばれるの、結構好きなんです。丁寧に向き合ってくれてる気がして。それにたまーに、名前で呼んでくれたときにすっごくドキドキするので、それもまた、いいかなぁ、と」
律さんの横顔に、話しかける。
あ、でも私「律さん」って呼んじゃってますけど、良かったですか?
あ、あの!私だって、律さんを名前で呼んでるけど、丁寧に律さんに向き合ってるつもりです!!
深夜のマンションのエレベーターホールに響く、私の大声…
・
相変わらずの、ぬくい温度。
「あなたは、やっぱり名前で呼ばれたいですか?」
エレベーターの回数表示を見ながら、律さんが私に問いかけた。
「…い、や、べつに…、私、律さんに「あなた」って呼ばれるの、結構好きなんです。丁寧に向き合ってくれてる気がして。それにたまーに、名前で呼んでくれたときにすっごくドキドキするので、それもまた、いいかなぁ、と」
律さんの横顔に、話しかける。
あ、でも私「律さん」って呼んじゃってますけど、良かったですか?
あ、あの!私だって、律さんを名前で呼んでるけど、丁寧に律さんに向き合ってるつもりです!!
深夜のマンションのエレベーターホールに響く、私の大声…
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