No rain,No rainbow

「…なにを、考えてます?」

ソファーの隣に座った律さんが、私に問いかけた。

触れている腕と腕。

急にその感触が、嬉しくて、くすぐったく感じる。

「仲、いいなぁ。と、思って」

隣の律さんの視線を感じながら、そんな風に答えた。

「オレたちも、でしょう?」

穏やかな、律さんの声。

「もちろん、です」

言いながら、律さんを見つめたら、律さんも私を見つめてくれる。

シアワセな空間はシアワセを呼ぶ。

だからいつも、できるだけ、この気持ちを忘れずにいよう。