「…オレ、あなたのそういう感覚が、とても好きで、眩しいです」

そんなあなたと、過ごせる今が、とてもとても、嬉しいです。

あなたといると、オレまであなたみたいになれそうで。

穏やかに、私を見つめてくれる。

「律さんは、律さんです。そのままの律さんが、私は好き、です」

私も真っ直ぐに、律さんを見つめた。

一瞬、びっくりした、表情をしたあと、穏やかに笑う、律さん。

「ずっと、いっしょにいましょう」

言いながら、手を繋いで歩き出した。

秋の真ん中。

これから来る冬も、あたたかく過ごせるだろう。

律さんと、ふたりなら。