冷蔵庫のモーター音が聞こえるほど、静まり返った部屋の中。

静かに光る、律さんの両目。

「…あなたがどう思うのか、それだけが不安だったんです。それ以外のことは、どうでも良かった」

あなたはもう、オレの深いところまで入ってしまっているから。

もう、あなたなしじゃオレの毎日は廻らないから。

あなたを失うことだけは、したくなかった…

でも、あなたの不安そうな顔をもう、見たくなくて。

その不安は、オレがすべてを話そうとしないからでしょう?

苦しげに歪む、律さんのくちびる。