「…泉さん、泉さん」

ぼーっとしていたら、店長がすぐ側に立っているのに気がつく。

「…わっ!すみません!ぼーっとしてました」

私のそんな素直な申告にもニコニコ笑っている。

「まぁ。泉さんはいつも真面目に仕事してくれてるから、たまにはいいですよ」

他のパートさんにはナイショですよ、ナイショ。

人差し指をくちびるに当てて、いたずらっ子の様に笑うから、

「はい」

私も少し肩を上げて返事をした。

「ところ、で」