No rain,No rainbow

テレビが消された、ちいさな部屋でする、たくさんのお喋り。

もっともっと、残さず律さんを知りたいから、時間が足りないと感じるほど、言葉を交わして、キスをして、抱きしめ合う。

「私も、こんなのはじめてです」

こんなに好きすぎる相手に、出会えたのは。

「もっと、もっともっと、知りたいです。律さんのことが」

「はい」

たったひとこと、穏やかに返した律さん。

たとえ、どんな闇があったとしても、この気持ちは変わることがない。

断言出来るほどもう、間違えようがないほど律さんが、好き。