「オレも、あなたとご飯が食べられて、嬉しいです」

隣の律さんが、私に目線を移して、にっこり笑ってくれた。

ここはただ、あたたかな柔らかな空間で。

この空気は、律さんと私にしか作れない。

この空気がなくなったら私はきっと、死んでしまう。

不安ばかりではないけれど、ときどき不安に飲まれそうになる。

でもその度に、ひっぱってもらったり、逆にひっぱりあげたり。

そうやって、関係を作ってゆけば、毎日は揺るぎないものになる。

でも、揺らいでも落ちても、隣に律さんさえいてくれれば、そうして律さんの隣にも私がいれば、それでいい。

それだけで、いい。