「まぁ、あなたにだったら、何を言われてもいいですけど。あ、別れ話以外、ね」

顔を寄せて、そんなことを言ったりする律さんに、

「私も一緒、です」

ふふ。顔を見合わせて笑い合う。

「じゃあ、シャーベット系とアイスクリーム1個ずつ選んで、半分個にしましょう」

「お、いいですねー」

ミルクティーのアイスクリームと、ピンクグレープフルーツのシャーベットを選んで、スーパーを出る。

どちらともなく、繋いだ手のひらが嬉しい。

「…シアワセですねぇ」

呟かれた律さんの"シアワセ"が、いちばんの私のシアワセ。