「…ちゃんと今、シアワセ…ですか…？」

「当たり前、です。シアワセ、です。とても」

私のそんな質問に被せる強さで出た、律さんの"シアワセ"の言葉は、わたしを深いシアワセへと連れて行ってくれる。

もう、間違いようがないのは、真っ直ぐに、私を、見つめてくれる、愛、で。

これ以上に何が、不安なんだろう…？

自分でも、答えが出なくて。

「…どうしてそんな顔、するの？」

私は今、どんな顔をしているんだろう…？

律さんの言葉に、顔をあげた。

「…律さん、どこへも、行かないで…」

すがりついた胸は相変わらず、ぬくい。


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