「…ベッドに…連れてって、ください…」

囁くように、伝えれば。

「お安い御用…ですよ…?」

私の腰と膝裏に手を差し込んで、そのまま私を抱き上げて、ゆっくりとベッドに降ろした律さんは、

「我慢出来そうにないから、夕ご飯はあとで、ね?」

言いながら、シャツのボタンを外してゆく。

明るさが残る部屋。

夕陽が差し込む、ベッドの上。

お陽様と律さんの体温が絡み合って、ひどく温い。

このまま、どこまでも落ちてゆきたい。

私と律さんふたりきりで、どこまでもどこまでも…