「オレもおんなじ事考えてるって、知ってます?」

ふわりと抱きしめられる。

素肌と素肌が触れ合って、律さんのぬくい体温が気持ちいい。

その事実が嬉しくて、ゆっくり目を閉じた。

触れるだけの、優しいキス。 

繋がる手のひら。

柔らかなおひさまが差し込む、狭いちいさな部屋。

でもそれは、溢れるくらいのシアワセに満ちている。

これから始まる1日を、律さんと過ごせる。

シアワセな愛おしい1日のはじまり。

私と律さんの、1日のはじまり。

どんな日にしようか?

考える、贅沢な朝。

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