「それで、あなたはどんなドレスが好みですか?」

純白の色んなデザインのドレスが並んでいる。

「私、ですか…?」

「参考までに、聞いておきたくて」

にっこり笑う律さんに、

「…あ、私に似合うデザイン、ありますかね?」

また、私の自信のなさが、顔を出す。

そんな私に、

「何をいうんですか。あるに決まってるでしょう。あなたは肌が白いから、この辺のデコルテが綺麗に出る、でもシンプルなものが似合うと思います」

律さんが指差したドレスは、シンプルだけどとてもキレイな形。

「…わぁ…ステキ、ですね」

「…あ、今気がついたんですけど、着たことあるんじゃないですか?」

ドレスに向けた視線を、くるりと振り返って私に向けた。