「いなくなるわけ、ありません」

律さんに、ちゃんと伝わるように思いを込めて、囁けば。

ふふ。照れたように笑う、律さん。

「…じゃあ、たまにはあなたからも、欲しいです」

真っ直ぐに私を見つめたあと、ゆっくり目を閉じた、律さん。

想いが、ちゃんと届きますように…

ありったけの想いを込めて、私からキスをする。

思っているだけじゃ、伝わらないことの方が多くて。

だから私は、出来るだけ言葉にして、行動でしめそう。

伝わらないのならば、何度も何度も話そう。

このときにそう、誓った。

律さんとずっとずっとずっと、一緒にいたいから。