たとえば、好きな人のために髪型を変えたり、服を選んだり、そのひとのことを考えながら過ごす時間は尊くて。

変わってゆく自分を鏡に写すのは、恥ずかしさと嬉しさをいっぺんに連れてくる。

押さえつけられてばかりで、

どうせお前は。

言われ続けて軋んだ心。

軽々と飛び越えて、入り込んでくる律さん。

ちいさな、でも、気がついてほしい変化に、絶対に気がついてくれる。

甘い時間。

1度目を閉じて、外で待ってくれている恋人を想った。