「そうだ、律さん!お願い事、しましょう!」

唐突な私の言葉に、

「お願い、事?」

「こんなにキレイな虹だったら、どんなお願い事でも、叶えてくれるはずです!!」

勢い込んだ私を、眩しいような笑顔で見つめた律さんは、

「そうですねぇ。確かに。じゃあ、何をお願いしましょうか」

穏やかに私に聞いた。

「ナイショですよ、ナイショ。話したら、叶わなくなっちゃいそう」

「それもそうかぁ。じゃあ、叶ったら、後で言い合いましょう」

ふふ。

お互いに笑い合って、願掛けをする。

叶うと、いいな。

この優しいひとと、ずっと一緒にいられますように…