(どうして、ニコラスさんに狼の毛がついているの?まさか……)
ドクドクと心臓が嫌な音を立てる。イヅナは頭に浮かんだ考えを振り払い、「そんなわけないじゃない」と自分に言い聞かせた。
「とりあえず、明後日の夜は見回りをしよう」
ヴィンセントがそう言い、イヅナとレオナードは頷く。これ以上被害者を増やしたくない。
何も起きませんように、それだけをイヅナは祈った。
人狼が出そうなポイントを絞ったり、当日の警備について話をしている間に、とうとう満月の夜を迎えてしまった。
イヅナは役場など昼間に人が集まる場所を警護することになった。周りには村人の住む家も多いため、大声を出せば人が集まるため危険は少ないとヴィンセントに言われ、配置されたのだ。ヴィンセントは学校がある辺りを、レオナードは家から少し離れた森の辺りで待機している。
「そっちの様子はどうって聞いてきて」
式神を出し、イヅナはヴィンセントとレオナードのもとに向かわせる。夕日が沈んですぐに警護を始め、今は夜中なのだが、未だに何も起きていない。
ドクドクと心臓が嫌な音を立てる。イヅナは頭に浮かんだ考えを振り払い、「そんなわけないじゃない」と自分に言い聞かせた。
「とりあえず、明後日の夜は見回りをしよう」
ヴィンセントがそう言い、イヅナとレオナードは頷く。これ以上被害者を増やしたくない。
何も起きませんように、それだけをイヅナは祈った。
人狼が出そうなポイントを絞ったり、当日の警備について話をしている間に、とうとう満月の夜を迎えてしまった。
イヅナは役場など昼間に人が集まる場所を警護することになった。周りには村人の住む家も多いため、大声を出せば人が集まるため危険は少ないとヴィンセントに言われ、配置されたのだ。ヴィンセントは学校がある辺りを、レオナードは家から少し離れた森の辺りで待機している。
「そっちの様子はどうって聞いてきて」
式神を出し、イヅナはヴィンセントとレオナードのもとに向かわせる。夕日が沈んですぐに警護を始め、今は夜中なのだが、未だに何も起きていない。

