「確か、遺体が見つかったのは井戸よね」
花柄の可愛らしいメモ帳を広げ、イヅナは言う。可愛らしいメモ帳の中身は、この村で誰がいつ行方不明になり、どこで惨殺された状態で発見されたというもので、まるで刑事にでもなった気分だ。
この小学校に足を運んでいるのは、イヅナ一人だ。失踪・惨殺事件の起きた場所が多すぎるため、三人は別れて手がかりを見つけることにしたのだ。
「井戸はどこにあるのかしら……」
イヅナは歩きながらキョロキョロと辺りを見る。こういう時、レオナードなら直感で進み、ヴィンセントなら迷わず人に訊く。しかし、今は周りには誰もいない。
「場所を聞くこともできないし、どうしよう……。式神に案内してもらおうかしら」
式神は迷うことなく行きたい場所に案内してくれるというガイドの役割も果たしてくれる。ただし、人に見られるわけにはいかないので周りに気をつけないといけないが……。
イヅナが式神を出そうとしたその時だった。イヅナの頭の上に何かが落ちてくる。驚いて頭に手をやりながら地面を見ると、消しゴムが転がっていた。
花柄の可愛らしいメモ帳を広げ、イヅナは言う。可愛らしいメモ帳の中身は、この村で誰がいつ行方不明になり、どこで惨殺された状態で発見されたというもので、まるで刑事にでもなった気分だ。
この小学校に足を運んでいるのは、イヅナ一人だ。失踪・惨殺事件の起きた場所が多すぎるため、三人は別れて手がかりを見つけることにしたのだ。
「井戸はどこにあるのかしら……」
イヅナは歩きながらキョロキョロと辺りを見る。こういう時、レオナードなら直感で進み、ヴィンセントなら迷わず人に訊く。しかし、今は周りには誰もいない。
「場所を聞くこともできないし、どうしよう……。式神に案内してもらおうかしら」
式神は迷うことなく行きたい場所に案内してくれるというガイドの役割も果たしてくれる。ただし、人に見られるわけにはいかないので周りに気をつけないといけないが……。
イヅナが式神を出そうとしたその時だった。イヅナの頭の上に何かが落ちてくる。驚いて頭に手をやりながら地面を見ると、消しゴムが転がっていた。

