トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜



お互いの想いが通じ合ったのか、私達は引かれ合うようにキスをし始めた。
ねっとりと甘い唱馬のキス。
優しく私のくちびるを沿う唱馬のくちびるは、私の恋心を一気に破裂させる。
もう、止まらない。
何もかも受け止めてくれる唱馬の包容力と激しい情熱に、私は全てを差し出したくなる。
あ~、でも、これも恋愛初心者の悲しい性なのかもしれない。
こういうシチュエーションに慣れていない私は、もう、唱馬の虜になっている。

「さくら…
このまま、キスを続けたら、僕はフリージアへ戻れなくなるよ…」

「…ダメだよ、それは」

息も絶え絶えの二人は何度もお互いのくちびるをかすめながら、やっとの思いでキスを終わらせた。
でも、すぐに唱馬のぬくもりが恋しくなる。
そして、私の心の声が聞こえるように、唱馬はまた私を抱きしめる。

「さくら、明日は有休をもらった方がいいよ。
太田さんが言ったように、顔の湿疹だからちゃんと病院に行った方がいい。
僕も明日は休みだから、僕が病院に連れて行く。
だから、今日の夜中に迎えに来るから」

「夜中?」