トライアングル的極上恋愛〜優しい沼に嵌ってもいいですか?〜



さくらは迷う事なく、俺の胸に顔を沈めた。
惹かれ合う強烈な引力に抗う事なんてできない。

そんな俺達は、キスだけで全身が蕩けてしまう。
一日中、いや、永遠にくちびるを重ね合っていたいと思う。
キスの次は…
ちゃんと段階を踏んで進めたいけれど…

さくらの吐息が俺の首筋に触れた時、俺の中の欲望は一瞬で解き放たれてしまった。
好きという気持ちが先走るセックスは初めてだった。
俺が体験してきた数々の女性との記憶が、たちまち俺の中から消えていく。
今までの行為がつまらないセックスだったという事には間違いがなくて、そして、今感じているセックスとは到底比べものにならないとあらゆる五感が訴えている。

さくらの甘い息、さくらの真白な肌、さくらを想う俺の気持ち、そして、それ以上に俺を想うさくらの気持ち。
何もかもが尊くて、こんな幸せな感情を味わった事がなかった。
俺はさくらの全てにキスをして、さくらに俺の全てを与えた。
昇天していくさくらの顔を見ながら、これ以上の幸せはないと確信した。