すると、セットしていたスマホのタイマーが鳴った。

「あ、専務、ごめんなさい。
休憩時間が終わったので、もうフロントへ帰らないと…」

私がそう言い終わらない内に、専務は私を引き寄せ力強く抱きしめた。

「今夜は、唱馬とのセックスは禁止する。
まずは、家に入れない事。
いいな、約束だぞ。
また唱馬とセックスなんかしたら、俺、マジで死ぬかも。
それくらい、ダメージ受けてる事を忘れないでほしい」

専務の言葉は魔法のように、私の心をトロトロにさせる。
そして、その甘い言葉の後に、言葉よりもっと甘い極上のキスをしてくれた。
あっという間にキスは終わり、専務は片手を上げて図書室から出て行った。
艶っぽい空気が私を包み込む。
こうやって、専務の残り香とキスの味だけで、私の体は骨抜きになる。