そう言って男は近くの階段を上がって、ひとつ上の階にある部屋に案内した

下の階を見下ろせるように、はめ殺しの大きなガラスがあって、薄暗いダウンライトだけの部屋は少し気味が悪い

大きなソファーとローテーブルが置かれただけのシンプルな部屋は不気味以外の何物でもない

「暇じゃ無くなるまでここに居なよ

どうせ俺もパソコン触るだけだから好きにくつろいでくれていいから」

「なんで、そんな親切なの」