「違う
私が、ここまで誤解を解かなかったから
だから周りも、2人もヒートアップしたんだと思う

多田くんここら辺では有名な、やんちゃな人だから、取り巻きか誰かが周りが変に持ち上げて、ここまで大きくしたんだと思う
栞ちゃんも多田くんもあんなことができるような、酷い人じゃないよ」

「よく知ってる言い方だね」

「小学校から一緒だから。話すことはそんなになかったけど、優しい人なのは知ってる

私も2人に謝りたい、顔殴っちゃったし
鳴海、明日も学校まで送ってくれる?」

「なんで?明日は学校行かせる気ないよ。俺も仕事休みにしたのに。

絶対連れて行かない」

「鳴海、お願い・・・・・・」

「・・・悪いけど、学校には行かせない」

「じゃあ、行かせたくない理由だけ教えて?」

眉間にシワを寄せて、あからさまに嫌そうな顔をした鳴海は、何も言わずにタバコを咥えて火をつける