乾 鳴海(いぬい なるみ)

この男のことは未だによく分からない。
出会って数ヶ月

気がつけば初めてあった日から季節が変わっていて、夏になろうとしていた

スーツを着ていて
タバコをよく吸って
香水が着いていて
お酒をよく飲む

赤毛の男

そして、体に真っ赤な花の刺青がある
肩甲骨の右下から右わき腹にかけて咲く綺麗な赤い花を鳴海は「俺の誇りで、象徴」だと言った