声も顔も、身長も全部違うのに何故かあの時と同じ感覚、胸が暖かくなって少し締め付けられるような感覚が自分の中にあった

リリーに似た声やカラダの女を探して、一夜限りの行為を楽しんだ
それでも、彼女とは似ても似つかない仕草や顔に嫌気がさして、自己嫌悪に浸る

そんな虚しいばかりの日々だった

でも、今までのどんな女とも違う
リリーにすら感じなかった感情が確かに俺の中にあって、それは陽菜が人質にされて誘拐された時、姿を表した

冷静になれなくて相手の男を殺しかけた

抑えるのが精一杯な独占欲