「はっ、ヤクザ風情が調子に乗るなよ」

胸ぐらを掴まれて、睨みを聞かせる刑事を蔑むように冷たい目を向ける

ナルが死のうと関係ない

「俺はあんたらの都合の悪い情報も持ってんだ

法廷に連れていくなら、全部吐くからな
Preciousはうちの系列だって知ってたか?林田警部」

「お前っ」

Preciousはうちのキャバクラで、そこの嬢をたぶらかして妊娠させた上、中絶手術をさせたのが目の前の男

俺の首を占めるようにネクタイを握る林田警部を別の男が慌てて止める

ナルが何考えてたかなんて、俺が1番知りたいよ
それでも俺は、ナルに助けて貰ったあの日から一生ついて行くって決めたから