「もしもし」

『昼間会ったガキか、乾は?』

「居ない、しばらく帰ってこないと思う」

『それならいい

俺の事、母親からなんか聞かなかったか?』

「知らない

父親の話一切聞いたことなかったから」

『そうか

電話では詳しく話せない、乾や護衛の男がいないタイミングで会えるか?』

「無理だと思う

常に一緒にいるし」

『なら、明日この後メッセージで教える店に来い』

返事を聞かず電話は切られてしまって、諦め半分で風呂場の湯を止めて、使い切りシャンプーをスーツケースから取り出して風呂場で服を脱いでいた最中にメッセージが来た