そんな彼女の護衛任務を任された時、正直面倒臭いなと思った
どうせ甘やかされて調子に乗った、自分が可愛い、何かあればすぐ乾に助けを求めるような、自己中心的な女だと思っていた
でも、実際に会った彼女は乾に甘えるどころか、自分の事より乾を1番に考える
俺が考えているより、マトモで普通の女子高生だった

きちんとごめんなさいありがとうが言える普通の女の子

「ごちそうさまでした」

フォークとスプーンを皿の上に置いて彼女を見れば、まだ皿にはパスタが残っていて、スマートフォンを触りながら食べ終わるのを待つ

乾【空き時間出来たら電話かけて来い】

複数きたメッセージの真ん中辺りにあったメッセージを見て立ち上がる