慣れない左側が助手席の車に乗って、カーナビが目的地まで案内する声を聞きながら、鳴海が喜びそうなものを考える

鳴海は装飾品をほとんど付けない
耳にピアスが着いている以外、ネックレスもブレスレットも指輪もつけている所を見たことがない

そうなると、渡せるものは限られてくる
香水か小物

日常的に使うなら毎日つけてる香水が一番
小物なら、キーケースやカードケースが使い勝手が良さそう

どれも日常的に使っているものだし、どれを買えば喜ぶのか考えながら、窓越しに知らない街が過ぎるのをぼーっと見る

しばらくして、立体の駐車場に車が入ってアウトレットモールの連絡橋の近くの駐車場に車が停められ、エンジンが止まったのを見てから車を降りる