「陽菜、何調べてるの?」 「アルバイト」 「なんで?お金足りなかった? それともなにか欲しいものでもある?」 寝転がる私の横に座って、画面を覗き込んでくる 「別に」 「陽菜欲しいのあるなら言って、買ってあげるから」 「違う、そうじゃない」 スマートフォンの電源ボタンを軽く押して、画面の電源を落とす ベッドから起き上がって鳴海を見れば、不思議そうな顔で私を見る