もう一度リビングに戻って本を持って寝室に戻る
さっきの現金は見なかったことにしよう

寝室の入口付近のスイッチを1度押して電気をつけてから、本棚に読みかけの本を戻して、ベッドの上にうつ伏せになって寝転がる

鳴海がくれた指輪を見ても、まだ上手く実感がわかなくて
体から減った痣と健康的な食事を食べて体重が増えた事だけがいま目に見てわかる変わった事

鳴海は相変わらずだし、別に態度が変わったりという変化もなく、厳しいのも変わらない