何枚入ってるんだろ
っていうか、現金こんなに何に使うんだろう
着信を知らせるスマートフォンを持って、風呂場に向かえば、シャワーの音がしてすりガラスの向こうで鳴海が頭を洗っているのが見える
「鳴海、時田さんから電話来てる」
「ちょっと待ってね」
戸を少し開けて、その隙間から手を伸ばしてくる
「ちょうだい、防水だから大丈夫だよ」
「うん」
未だ着信中の電話を鳴海に渡して、そっとドアを閉める
そのあと普通にシャワーの流れる音がしていたから、多分電話に出たわけではないと思う
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